大切にしたい基本的なコミュニケーションは5W1H
日本人と会話する場合、5W1Hを意識して会話を行うことで情報の伝達ミスが起きにくくなります。
5W1Hとは、以下の要素を含むフレームワークを意味します。例文と共に内容を把握してみましょう。
- Who(誰が):リーダーの~さんから、指示を貰っています。
- What(何を):この書類に記入してと言われましたが、内容がわかりません。
- When(いつ):さっき教えてもらった指示内容をもう一度教えてもらえますか?
- Where(どこで):今日の作業内容は、作業場Bで材料の投入や加工を行うことが業務内容です。
- Why(なぜ):なぜその手順が必要なのでしょうか?
- HoW(どのように):どうやって作業を行えば良いのでしょうか?
5W1Hを明確にすることで、仕事でもプライベートでも相手に上手く言葉を伝えられるようになります。
たとえば、「昨日、~さんから指示を受けて、現在は材料の搬入をしています。ただ、今日の昼からは作業内容が変わると聞きました。
詳しい話は誰に聞けばよいでしょうか?」といった言葉であれば誰にでも伝わるでしょう。基本的に簡単な言葉でもコミュニケーションは取れます。
そのため、今まで自分の言葉があまり相手に通じなかったという場合は、難しい言葉を使わずに簡単な言葉からコミュニケーションを図ってみることが大切です。
簡単で優しい言葉から覚えていく
プライベートでも仕事でもよく使用する言葉は、覚えて使っていくことが重要です。
たとえば、「危ない」「ありがとうございます」「嬉しい」「悲しい」などはよく使用できる簡単な言葉です。
また、仕事であれば「どうしますか?」「初めてもよいでしょうか?」「終わりました」などは日本人だけでなく、外国人同士でも使いやすいワードです。
加えて、業界特有の言葉であれば、早めに単語と意味を覚えてしまえば、仕事ではコミュニケーションが圧倒的に取りやすくなります。
プライベートでも日本語を使う習慣をつける
日本で働く場合、母国の言葉を使用するケースは稀です。
そのため、日本人や他の外国人と話す場合も日本語を使用する習慣をつけることで、コミュニケーションがスムーズになります。
たとえば、母国の家族と話す場合は母国語を使用し、業務やプライベートにおいては日本語を使うことを意識すると、日本語を覚えやすくなるでしょう。
また、基本的に会話を行う場合は、簡潔であってもゆっくり聞き取れるようなスピードで話すことが大切です。
わからない表現は無理に使用せず、相手に伝わる言い方を意識することでスムーズなコミュニケーションが図れるようになるでしょう。
日本人と上手くコミュニケーションを取るための3つのポイント
日本人の場合、目的や自分の気持ちをはっきり伝えないケースも多いといえます。
そのため、外国人からすれば、「目的や手順を明確に聞きたいのに具体的ではない」と思うケースもあるでしょう。
ここでは、そういった場合の対処方法などについて解説します。
曖昧な指示はそのままにしない
日本人同士のコミュニケーションでも、曖昧な指示や伝え方はトラブルになることが多いといえます。
とくに、業務においては、数量が明確に決まっているケースもあるため、仮に指示がわからないとなった場合には聞き返すことが大切です。
また、聞き返す場合には「1度の説明で把握しきれなかったので、もう一度説明してもらえますか?」といった優しい言葉を使用することが大切です。
自分の言語理解レベルを伝えておく
業務で多く接する日本人に対しては、自分の日本語の理解度を話しておくことも大切です。
たとえば、「聞き取れるけど、あまり話せない」「短い言葉ならオーケー」といった情報を理解していれば、相手もこちらのレベルに合わせた話し方を選択するケースも多いためです。
企業内で外国人に対するコミュニケーション研修などが進んでいなかったとしても、相手に配慮した言葉使いを徹底することで上手くコミュニケーションを取ることが可能です。
単語でもいいので学習を進めておく
従事する業務にもよるものの、日本語をはじめとして第二言語を覚えるためには、「聞く・話す・書く」ことが大切です。
しかし、業務を行う中では継続的な学習が難しいこともあるでしょう。
その場合は、「業務で使用する単語」と「人に感情や状態を伝える言葉」を優先して覚えることが大切です。
たとえば、自分が「わからない」と伝えたとしても、以下のように多くの選択肢があります。
- 業務(一部の内容も含む)
- 言葉(単語そのものなのや話の流れ、説明)
そのため、「何を何処まで理解して、何がわからないのか」を明確に伝える必要があります。
そのためにも、相手に聞く言葉や自分の疑問を解決するための言葉は早めに学習しておきましょう。日本語でのコミュニケーションについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事も参照してみましょう。
まとめ
日本人とのコミュニケーションでは、5W1Hを意識し、情報を明確に伝えることで誤解を防ぎやすくなります。
簡単でよく使う言葉から覚え、業務や業界特有の用語を早めに学習しましょう。
また、日本語を日常的に使う習慣をつけ、ゆっくり簡潔に話すことでスムーズな会話が可能になります。
曖昧な指示は確認し、自分の言語理解レベルを相手に伝えることで円滑なやりとりが進みます。
「日本で働きたいけど言語の壁で困っている」といった場合にはご相談ください。
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