特定技能1号になる方法
特定技能1号ビザを獲得することで、在留資格「特定技能1号」になることができます。就業する分野は、建設や製造業なども含めて12分野あります。詳しくはこちらの記事から。また、特定技能1号外国人になるためには、次の要件を満たす必要があります。海外から来日する場合と場合もルートは大きく変わりません。
- 分野ごとの技能評価試験に合格する(内容は基礎的なもの)
- 日本語試験能力試験N4以上に合格する(対策は必要だが簡単な内容)
- 1号から3号までの技能実習制度を完了している(後に育成就労となり、より日本国内の人材不足をカバーする知識・スキルが求められるようになる)
よく混同しがちですが、技能実習制度の在留期間は5年、特定技能1号の場合も期間は5年です。 つまり、専門的な分野で働きながら、合算して10年は日本に在留できるということになります。2027年から制度を開始する育成 就労に関しては、日本語能力試験N5レベルに最初から合格しておく必要があります。そのため、日本で働くことを目指す場合には、日本語による読み書きも含めたコミュニケーションがこれまで以上に重要になるといえるでしょう。
特定技能1号と2号の大きな違い
特定技能1号と2号の大きな違いは、次のようになります。介護分野に関しては、特定技能1号から在留資格「介護」の取得が可能であるため、2号への移行はありません。
特定技能1号外国人 | 特定技能2号外国人 | |
在留期間 | 最大5年 | 上限なし |
永住権 | なし | あり |
技能レベル | 基礎 | 応用も含めた専門的なスキルが必要 |
家族帯同 | なし | あり |
試験の実施とレベル | 国内外で実施 | 国内外で実施 |
特定技能1号外国人から特定技能2号外国人になるためには、各分野で設定された試験に合格する必要があります。たとえば、次のように分かれているため、技能実習生や育成就労の段階で自分のキャリアプランをある程度決めておかなければなりません。
- 漁業の場合は。日本語能力試験N3の合格と2年以上の実務経験が必要
- 建設業の場合は、 学科試験と実技試験に合格し、 リーダー経験も2年以上必須
分野によっては、リーダー経験を求められないものもあります。しかし、日本の永住権を取得して、長く働くことが目的である場合は、企業にとって価値のある人材であることをアピールしなければなりません。特定機能2号取得までには、分野ごとの学習とスキルの研鑽が必須となり、永住権を獲得したあとも学習し続ける必要があるといえます。
具体的に考えたい特定技能1号から2号になるための対策とは
特定技能1号から2号になるための試験は、たとえば、リーダー経験があったとしても簡単に合格できるものではありません。分野によっては、合格率が2割以下となっているケースもあります。ここでは、特定技能 1号から2号になるための対策についてみていきましょう 。
リーダー経験を積んでおく
特定機能1号の段階で、自分で決めた分野ではある程度の年数は働いていることになります。そのため、 業務内容を理解するだけでなく、自分のスキルを高め、リーダー経験を積んでおくことを推奨します。分野によっては、特定技能試験では、リーダー経験が必要ないケースもあるものの、 長く会社に勤めようとする場合にはリーダーの経験を積んでおくことは無駄になりません。仮に、リーダー経験を積んでおり、スキルも知識も十分にある人材となれば、企業でも長く活躍できるためです。そのため、率先してスキルと知識を高めていきましょう。
試験対策を万全にする
特定機能 2号試験に関しては、すでに多くの分野で実施されているものの、合格率は低いという状態です。つまり、「リーダー経験があり、 業務に対する具体的な指示をできる」にも関わらず、試験には合格していないといえます。そのため、会社がサポートしてくれるケースも考えられるものの、自分でも計画的に 試験対策を行っておく必要があります。 たとえば、自動車整備に関しては、自動車整備士技能検定試験2級か、自動車分野の2号評価試験に合格しなければなりません。仮に、自動車整備士技能検定試験2級の合格を目指す場合には、テキストでの学習やオンラインによる学習、実技試験への対策を計画的に行っておく必要があります。また、日本人も受験できる資格の取得が必須な場合には、日本語の理解も必須です。まとめると、テキスト・オンライン・業務内で次のような対策を実施するとよいでしょう。
- 日本語検定試験対策
- 分野独自の取得資格への受験対策
- 特定技能2号試験過去問の学習
まとめ
特定技能1号と2号では、大きな違いがあります。とくに、長く働くという視点からみれば、2号を取得できるかどうかでキャリアパスやライフプランが変化することになります。「日本で就業したいけど困った」といった場合にはご相談ください。貴方が安心して日本での就業をスタートできるようにPeregre Worksがサポートします。