留学生の皆さんは、4月になり新しい環境で新しい経験をされているのではないでしょうか。地方の日本語学校から東京といった大都市で、新しいアルバイトを探している方も多いことかと思います。留学生におすすめの、授業が終わってからシフトインでき、最短で日本語を上達させて、就職活動にも役立つバイトをお伝えしていきます。
コンビニ
コンビニでの仕事は初めは難しく感じるかもしれません。マニュアルや研修から多くを学べますが、仕事内容はレジ操作だけにとどまりません。様々な顧客の要望に対応し、チケットの発券(例えば、ローソンの機械を使用して映画のチケットを発行する場合、レシートのバーコードをスキャンして正式なチケットを生成します)、切手や郵便サービスの取り扱い、さらには荷物の受け取り管理も行う必要があります。一部のコンビニでは、商品をスキャンするだけで支払いプロセスが自動化されています。
ポイント
日本語と接点を持つため、シフトに多く入ることも、もちろん店長と掛け合って見ることもお勧めですが、日本語上達のために、出来るだけ積極的にお客さんに話しかけてみましょう。忙しそうな人や早く帰りたい人に、話しかける対象から避けるのは当たり前ですが、お店に常連さんがいるようであれば、また、忙しくない時間帯であれば、接客時におすすめ商品や、新しく入った商品のことなどを話題にするのも良いでしょう。
居酒屋
居酒屋にも様々な形態と様々なポジションがあります。ここでは、日本語を上達させるためにという意味合いで、接客(ホール)のポジションについて触れていきます。居酒屋によっては、手書きの伝票で注文を取ることもあれば、端末でお客さんが口頭で伝えるメニューを入力することもあり、また、コロナ後は、お客さんが直接端末にメニューを選んで入力するオペレーションもあります。
ポイント
できる限り、接客のバイトを選ぶのであれば、難しい順で選ぶのがポイントです。一番簡単なのは、お客さんが自分で、端末からメニューを選んで注文するお店です。バイトとしてのお仕事は、ほぼ配膳だけで完結するので、時々お客さんから話しかけられる内容に、答えるだけといった程度になるでしょう。
その次に簡単なのは、接客をするホール担当が端末をもって、お客さんが口頭で伝えるメニューを聞き取って端末に入力するタイプのお店になるかと思います。そのため、JLPT-N3程度のリスニング、スピーキングが求められます。また、メニューは書けなくても良いですが、メニューに出てくる漢字、カタカナ、ひらがな、時にはローマ字や英語もみて覚える必要があります。覚えた上で、端末に入力する力が必要になってくるでしょう。
一番難しいのは、手書きなどの読み書きが必要なお店で、ぜひ日本語力をアップさせるために選んで欲しいところです。接客で、JLPT-N3程度のリスニング、スピーキングが求められるのはもちろん、メニューを覚えること、そして、メニューの漢字、カタカナ、ひらがななどを書く力、そして、伝票を受け取った店長や厨房(キッチン)の人が理解できる文字であることが必要です。
スーパーのレジ
スーパーには様々な仕事があります。レジ打ちはその一つですが、もし、貴方が現在スーパーの他の部門、青果、精肉、惣菜などの部門のバックヤードで頑張っているのであれば、機会があれば、ぜひ、レジの仕事にトライしてみてはいかがでしょうか。
ポイント
スーパーのレジと一言で言っても、スーパーによっては、商品のバーコードを読み込んだ後、お金のやり取りがなく、お客さんが、自分でクレジットカードやQR決済を選んで支払うといった自動化がされていたり、レジ自体が無人化されているお店もあります。できれば、自動化がされていないレジを選び、日本のお札、コインといった、現金の勘定の仕方も一から覚えるといった方が実力がつくことは間違いありません。
また、コンビニレジにも通じますが、常連さんがいれば、忙しくない時間帯に積極的に話しかけるなども、日本語力のアップにつながったり、常連さんとお店との関係性がよくなり、貴方自身の評判も高まることでしょう。
いかがでしたでしょうか。接客の仕事で必要な日本語力はN3程度と言われることが多いです。
今年N3にトライする方、もしくは、N3に合格した方、ぜひ、接客の仕事で自分磨きをしてみましょう!