この記事では、特定技能が良くわからない、あまりメリットを感じていない方に対して、2号移行で家族が連れて来れること、そして、2号へ早く移行するためにはどうしたら良さそうかについて触れていきます。
そもそも特定技能1号とは
特定技能1号とは、建設分野、造船・舶用工業分野、ビルクリーニング、素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業の12分野について、5年間日本で働くビザがもらえる制度です。
ビザのもらい方として、日本国内だけではなく、皆さんの国と日本の政府とで取り決めがあれば、皆さんの国で特定技能1号になるために2つの試験、JLPT(日本語能力検定)4級もしくは、JFT-Basicと、各分野の技能評価試験に合格し、日本の企業に採用されれば特定技能として日本で働くビザをもらい働くことができる仕組みです。
各分野のテストを知りたい方はこちら。(関係するサイトに移動します。)
特定技能1号の特徴として
- 家族は連れて来れない
- 特定技能1号で働く期間は5年まで
となります。そのため、家族を連れて来たい、5年以上日本で働きたい方は、他の在留資格に変更するなどの選択が必要でした。
特定技能2号とは
- 素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野
- 技能水準:
- ビジネス・キャリア検定3級取得
- 製造分野特定技能2号評価試験の合格
- 実務経験:
- 日本国内に拠点を持つ企業の製造業の現場における3年以上の実務経験を有すること
- 日本語能力水準:
- 設定なし
- 技能水準:
- ビルクリーニング分野
- 技能水準:
- ビルクリーニング分野特定技能2号評価試験もしくはビルクリーニング技能検定1級試験の合格
- 実務経験:
- 現場を管理する者としての実務経験を2年以上
- 日本語能力水準:
- 設定なし
- 技能水準:
- 自動車整備分野
- 技能水準:
- 自動車整備士技能検定試験2級合格
- 実務経験:
- 3年以上の実務経験
- 日本語能力水準:
- 設定なし
- 技能水準:
- 航空分野
- 技能水準:
- 航空分野特定技能2号評価試験もしくは航空従事者技能証明
- 実務経験:
- 専門的な知識・技量を 要する作業を実施した3年以上の実務経験
- 日本語能力水準:
- 設定なし
- 技能水準:
- 宿泊分野
- 技能水準:
- 宿泊分野特定技能2号評価試験
- 実務経験:
- 宿泊施設において複数の従業員を指導しながら、フロント、 企画・広報、接客、レストランサービス等の業務に2年以上従事した実務経験
- 日本語能力水準:
- 設定なし
- 技能水準:
- 農業分野
- 技能水準:
- 2号農業技能測定試験(耕種農業全般)もしくは、2号農業技能測定試験(畜産農業全般)の合格
- 実務経験:
- 耕種農業全般:試験への合格及び耕種農業の現場において複数の従業員を指導しながら作 業に従事し、工程を管理する者としての2年以上の実務経験又は耕種農業の現場 における3年以上の実務経験
- 試験への合格及び畜産農業の現場において複数の従業員を指導しながら 作業に従事し、工程を管理する者としての2年以上の実務経験又は畜産農業の現 場における3年以上の実務経験
- 日本語能力水準:
- 設定なし
- 技能水準:
- 漁業分野
- 技能水準:
- 2号漁業技能測定試験(漁業)もしくは2号漁業技能測定試験(養殖業)の合格
- 実務経験:
- 漁業:漁船において、操業を指揮監督する者を補佐する者、又 は作業員を指導しながら作業に従事し、作業工程を管理する者としての実務 経験を2年以上
- 養殖:養殖を管理する者を補佐する者、又は作業員を指導しながら作業に従事し、作業工程を管理する者としての実務経験を2 年以上
- 日本語能力水準:
- 日本語能力試験(N3以上)
- 技能水準:
- 飲食料品製造業分野
- 技能水準:
- 飲食料品製造業特定技能2号技能測定試験
- 実務経験:
- 複数の作業員を指導しながら作業に従事し、工程を管理する者としての実務経験を2年以上有すること
- 日本語能力水準:
- 設定なし
- 技能水準:
- 外食業分野
- 技能水準:
- 外食業特定技能2号技能測定試験
- 実務経験:
- 複数のアルバイト従業員や特定技能外国 人等を指導・監督しながら接客を含む作業に従事し、店舗管理を補助する者(副店 長、サブマネージャー等)としての、2年間の実務経験
- 日本語能力水準:
- 「日本語能力試験(N3以上)
- 技能水準:
特定技能2号の特徴とベネフィット
特定技能2号では、家族を連れてくることができ、更新さえすれば何年でもその分野での仕事をつづけることができることが最大の特徴ではないでしょうか。
また、特定技能2号で働くことは、日本での永住権を取得するための条件にも含まれることとなりました。そのため、2号移行のベネフィットは大きいと言えるでしょう。
2年で特定技能2号になる裏技
ここまで書くと、勘の良いみなさんは、もうお分かりかもしれません。
分野によりますが、特定技能1号から、最短2年で特定技能2号になる裏技とは、「2号に移行するための実務経験」を積むことが何よりも大切です。
そして、同時に試験への準備をすることが次に大切です。
皆さんが特定技能1号になろうと考えている場合には、面接を受ける会社に「特定技能2号」に移行したいことを伝えたり、今、特定技能1号で活躍している場合、分野によりますが、「管理や指導の経験」を積むことができるポジションで働きたいことを皆さんの会社の方に相談をしてみましょう。
いかがでしたでしょうか。Peregre Worksでは、特定技能1号の皆さんの支援を通して、様々な情報をこれからもお伝えしていきます。